両陛下、親善と慰霊 パラオ御訪問
大統領と御会見 晩餐会御出席
天皇、皇后両陛下は8日午前、戦後70年の戦没者慰霊と友好親善でパラオを公式訪問されるため、羽田空港発のチャーター機で同国へ向け出発された。空港での歓迎式典に臨まれた後、レメンゲサウ大統領と御会見。夜は同国主催のレセプションと晩餐会に出席された。慰霊を主目的とした外国訪問は戦後60年のサイパン以来2度目。空港の貴賓室で行われた出発行事で、天皇陛下はパラオのペリリュー島で激しい戦闘が行われたことに触れ、「太平洋に浮かぶ美しい島々で、このような悲しい歴史があったことを、私どもは決して忘れてはならないと思います」と述べられた。空港では皇太子殿下や秋篠宮殿下、安倍晋三首相夫妻らが見送った。宮内庁によると、両陛下は先月下旬から風邪の症状が続いていたがほぼ回復し、体調面で大きな心配はないという。