コミュニティサイトの被害 児童6割が保護者注意なし
5年前からコミュニティサイト利用による被害児童が出会い系サイトを上回り、平成25年中コミュニティサイト利用の被害児童は出会い系サイトの約8倍に上る。
警察庁の調査によると、コミュニティサイト事犯被疑者の犯行動機は「児童との性交目的」が7割、大半が性的接触にある。多数の交流相手から「メールの返信があった」「性交できそうだった」「児童だった」「すぐに会えそうだった」という理由から接触し、犯行に及んでいる。一方被害児童は、性被害に遭う危険性が大きいにもかかわらず、「遊ぶため」「優しい人だから」、あるいは「お金・品物を得る」という理由で知らない相手と接触している。
サイト上で児童と知り合ってから犯行に及ぶまでの日数は「当日又は翌日」が2割と最も多く、保護者が気づく間もない短期間に起こっている。
保護者の監視が届かないのがネットの怖さだが、被害児童の6割が保護者の注意を受けていなかったり、9割がフィルタリング未加入という実態がある。
親の名義で子供に買い与えながら、注意をせず自由に任せてしまう。そこから親の無関心さ、サイト利用の危険性に対する認識の甘さがうかがえる。