理想の家族の住み方は祖父母と同居・近居5割


理想の家族の住み方は祖父母と同居・近居5割

理想の家族の住まい方

 三世代家庭は年々減少しており、2010年の国勢調査では全世帯の7.1%にとどまっている。ただ「理想の家族の住み方」として、祖父母との「近居」か「同居」を望む人が5割を超えていることが、内閣府が先月公表した「家族と地域における子育てに関する意識調査」で分かった(昨秋、成人約3000人を対象に実施)。

 この中で最も多い回答は「親と子どもの世帯で、祖父母とは離れて住む」の21.7%。次いで「夫婦二人暮らし」が18.6%となっている。

 その一方で、「父方(夫方)の祖父母と近居」(17.3%)と「母方(妻方)の祖父母と近居」(14.5%)を合わせた「祖父母と近居」を理想とする人は31.8%。「同居」を理想とする人も20.6%に上る。

 祖父母に期待するのは育児・家事への支援だ。夫婦が共働きかどうかに関わらず、子供の話し相手から祖父母自身の経験や知識を伝えることまで、手助けを期待している夫婦が多い。

 別の調査では、祖母と同居か近居の場合ほど、子供の出生数が多いというデータもある。

 逆に言えば、三世代同居の減少が少子化を加速させる一つの要因となり、子育て支援を行政に求める声を強くしていると言えそうだ。