コロナ下の体調不良を簡単な運動で解消しよう


 高齢者の医療、健康管理について勉強、記事にする機会が多い。コロナ下において、子供から大人まで、「ステイホーム」によって運動不足が気になるところだ。東京都健康長寿医療センターの講演会に参加して、いろいろな病気や健康維持について話を聞いてきたが、昨今の状況を垣間見て講演が中止になり、会に参加する機会がなくなった。他の教育関係の取材も同様に中止ばかりで、外歩きする機会がめっぽう減ってしまった。

 会社で耳を澄ませていると、「なぜか体が疲れやすい」「よく眠れない」「何をするにも億劫(おっくう)」「集中力がなく、考えがまとまらない」という声が耳に入ってくる。“老化現象”だと高をくくる声もある。ネットで調べると、健康科学の専門家は「運動不足によるロコモティブシンドロームではないか」という意見が多い。ロコモ=高齢者の問題と捉えられがちだが、運動不足によって、筋肉、骨、関節などの運動機能が低下することは知られている。

 筋肉は使わないと、あっという間に減少してしまう。筋肉を減らさない、減った筋肉を元に戻すには、活性化させるための“筋活”が必要になってくる。特別な機器を使わず、自分の体重やゴムチューブを使うことが推奨される。屈伸、腕立て伏せ、スクワットなど「いつでも、どこでも、誰とでも」という簡単な運動を推奨している。個々のレベルに合わせ、必要なら医師と相談しながら適度な負荷をかけた運動をしたいものだ。

 痛風予防のため尿酸値が上がらないようにする薬と血圧を上がらないようにする薬を1カ月に1度、近所のかかりつけ医に処方してもらっている。その医師から、「食事、運動に気を付けていても、コロナ禍で運動不足になることはしょうがない。痩せろと言っても難しいでしょうから、これ以上太らないように、気を引き締めていきましょう」と言われた。

(和)