西川 佳秀
バイデン・ドクトリンの課題
東洋大学名誉教授 西川 佳秀 口先だけで具体策示さず 政治体制の質高める努力必要 バイデン米政権は、中露などの独裁抑圧勢力とアメリカをはじめとする自由諸国の対立という二分法的構図で世界を捉え、人権・民主主義の重要性を強…
中国の一帯一路を封じ込めよ
東洋大学名誉教授 西川 佳秀 開発協力で日米が連携を 途上国支援の制度づくり急げ 抑圧と全体主義の体制を敷く中露の大陸勢力と、自由と民主主義を基調とする日米豪など海洋勢力との対立・競争が激しさを増している。そのため「中…
菅政権は基地問題解決に指導力を
東洋大学名誉教授 西川 佳秀 台湾有事は即沖縄有事 不可欠な防衛施設の安定運用 菅総理は4月の日米首脳会談で「台湾海峡の平和と安定の重要性を強調する」共同声明を発表した。日米首脳間の文書に「台湾」が明記されたのは、19…
バイデン米政権の対中政策
東洋大学現代社会総合研究所研究員 西川 佳秀 その本気度を見極めよ 舌鋒は鋭いが政策は現状維持 バイデン米政権は、中国に宥和(ゆうわ)的な政策を採るのではないかとの懸念が強かった。バイデン大統領の長男が中国系金融機関と…
英米主導で民主諸国団結示す
東洋大学現代社会総合研究所研究員・西川 佳秀 今月11日から13日にかけて、英南西部コーンウォールで先進7カ国首脳会議(G7サミット)が開催された。欧州連合(EU)からの離脱を機に、世界国家としての存在感を示そうとする…
実効支配強め尖閣防衛の決意示せ
東洋大学現代社会総合研究所研究員 西川 佳秀 中国海警船による尖閣諸島海域での常在化や領海侵犯が多発する中、日本政府は尖閣防衛に対するアメリカのコミットメント取り付けに腐心している。これを受け発足間もないバイデン政権は…
尖閣防衛とフォークランド紛争の教訓
東洋大学現代社会総合研究所研究員 西川 佳秀 最悪の事態想定し対策を 同盟国への過度の期待は禁物 尖閣諸島周辺海域には連日、中国の公船が押し寄せ緊張が高まっているが、今から約40年前のこの時期、南大西洋では英国とアルゼ…
普遍的価値の同盟を主導せよ
東洋大学教授 西川 佳秀 反強権政治の態度鮮明に 払拭すべき欧米の対日不信感 東西冷戦が終焉(しゅうえん)した1990年代初頭、ハーバード大学教授のサミュエル・ハンチントンは『文明の衝突』を著し話題となった。同書で彼が…
FOIPと価値観外交
東洋大学教授 西川 佳秀 腰の引けた日本政府 積極的に発信し具体策示せ 2月18日、日米豪印の4カ国外相会合が開かれ、「自由で開かれたインド太平洋」(FOIP)構想の推進で一致、アメリカは4カ国の首脳会談初開催にも意欲…
2021年 日本外交の課題
東洋大学教授 西川 佳秀 求められる“攻めの外交” 米新政権への楽観は禁物 コロナ災禍に襲われた2020年が過ぎ、新たな年が幕を開けた。有効なワクチンが行き渡り、21年が人類にとってコロナ封じ込めに成功した記念すべき年…