高永喆 rss

中朝周辺で異例な軍事動向

 現代戦は武力戦争だけでなく、テロ戦、情報戦、心理戦、サイバー戦、貿易戦などさまざまである。米中貿易戦争は北朝鮮の後ろ盾、中国を屈服させ、北核問題の解決を目指す、新たな戦争の様相とも言える。  米国は基軸通貨ドルの威力に…

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自ら首を絞める北朝鮮の挑発

 4日午前9時06分、北朝鮮は元山半島から東に向け複数の短距離ミサイルを発射。これにより、金正恩朝鮮労働党委員長が自ら表明した南北和平と非核化の約束はすべて嘘だったことが分かった。  韓国に対する威嚇であり、文在寅大統領…

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露訪問でも収穫なかった正恩氏

 24、25日の露朝首脳会談を前にしてロシアの英字紙ザ・モスクワ・タイムズは、「露朝会談でプーチンは金正恩にただのリップサービスだけ与えるだろう」と報じたが、会談結果はその通りだった。  金正恩朝鮮労働党委員長の「首席報…

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北最後の切り札SLBM

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が12日、決裂したベトナム・ハノイでの米朝首脳会談について初めて公式的に言及した。要約すると「朝米首脳会談をもう一度やりたいが、米国が新たな計算法を持って出なければならない。会談再開の時限…

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米、韓国の財閥国有化も懸念?

 韓国に「病気を与えて薬を与える」(わざと害を及ぼして後で助ける)という諺(ことわざ)がある。金正恩朝鮮労働党委員長の“首席報道官”と言われる韓国の文在寅大統領は、11日のトランプ米大統領との首脳会談を終え、米国から何の…

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金政権転覆工作は始まっている

 2月28日のハノイ米朝首脳会談でトランプ大統領は北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長に、核・ミサイルと大量破壊兵器(WMD)の完全な廃棄、全ての核兵器と核燃料の引き渡しを求めたという。ロイター通信の報道が正しければ、最後通告…

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米軍事圧力で窮地の金委員長

 世の中は競争相手(ライバル)を潰すために悪質な流言飛語(フェイクニュース)を流して群集心理を操作することが多い。ロシアによる2016年米大統領選挙介入疑惑もその類だったのだろうか。  バー米司法長官は24日、モラー特別…

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“見せかけの非核化”は通じない

 今回の米朝首脳会談は決裂したが、米朝対話が途切れたわけではない。  北朝鮮の核問題をめぐる交渉は1990年代はじめから今日まで「緊張→対話(再開)→対話決裂→緊張」の悪循環を続けているが、今回はまだ「対話決裂」の過程に…

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韓国の選択は米日しかない

 同盟国の間にも突発的な事態は発生するが、同盟国としての対処の仕方がある。  1994年6月、環太平洋合同演習(リムパック)で日本の護衛艦が米艦載機A6機を標的と誤認し撃墜したことがある。しかし、事態は日本の遺憾表明で早…

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韓国の反日感情は国家的損失

 北朝鮮の長期独裁政権を支える2本柱は「反米扇動」と「反日扇動」である。外に敵を作って国民の敵愾心(てきがいしん)を煽(あお)り、不平不満のはけ口にして国内の結束を固めるのが、彼らの常套(じょうとう)手段だ。  韓国の過…

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「レーダー照射」問題、韓国が事実認め早期収拾を

拓殖大学主任研究員・韓国統一振興院専任教授 高永喆  まず注目したいのは、今回の問題が文在寅政権の支持率が下がる段階で発生した出来事だということだ。  これまで韓国の多くの大統領は支持率が下がるたびに反日感情を煽(あお)…

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北延命の道は非核化だけだ

 昨年、米朝間は戦争前夜を彷彿させるほど緊張が高まったが、今年6月の首脳会談を境に緊張緩和ムードに転じた。しかし、11月の米中間選挙の後も両国の非核化交渉は膠着(こうちゃく)状態に陥り、再び緊張が高まる状況を呈している。…

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核固執は金体制崩壊の火種

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が今年6月12日、米朝首脳会談に応じた狙いは米国から体制を保証してもらうことだった。  年初、金委員長は「米国の全域がわれわれの核攻撃の射程圏内にあり、核のボタンは私の事務室の机に常に置か…

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“晴れ時々曇り”の韓日感情

 韓日の有職者が指摘する両国関係にはユーモアが溢れる。  韓日感情は「建前では嫌いだが本音では大好きな恋人関係だ」「儒教習慣の韓国は兄(中国)から殴られたことは許せるが、弟(日本)から殴られたことは許せない」。それが本質…

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高まる米の対北非核化圧力

 中間選挙が終わり、米国で北朝鮮への非核化圧力が強まっている。  有力シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)は12日、北朝鮮が公表していない推定20カ所の弾道ミサイル基地のうち、少なくとも13カ所を特定したとする報…

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危険水位に向かう韓国の安保

 スターリン、毛沢東の独裁政権は権力争奪戦で大量虐殺を犯した共通点がある。金正恩3代世襲・長期独裁政権も叔父、兄、側近140人以上を殺した。今回の南北首脳会談はこのような独裁者と偽装平和ショーを演出しながら、韓国の武装解…

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非核化へ手詰まりの北朝鮮

 北朝鮮の非核化をめぐり楽観的な見方と悲観的な見方が交錯している。  6月12日、金正恩国務委員長がクーデターと暗殺の危険を覚悟してシンガポールに行った目的は、命の保全と体制保証だった。結果的に、彼は命を保全し、戦争勃発…

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米国接近で揺れる北朝鮮内部

 北朝鮮の体制を支える二本柱は反米主義と反日主義である。金日成は日本帝国と戦った抗日戦争の英雄であり、米帝国と戦った抗米戦争の英雄だと宣伝する。  外に敵をつくって国民の敵愾心を高め、国民結束を図るのが独裁政権の常套手段…

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まだ見えぬ非核化の真実性 高 高 永喆氏

米朝会談 識者はこう見る 拓殖大学主任研究員 高 永喆氏  今回、米朝首脳会談の直前、トランプ大統領と初対面した金正恩朝鮮労働党委員長の第一声は「足を引っ張る過去、誤った偏見と慣行を全て乗り越えてこの場に来ました」だった…

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北が米中間で二股外交へ

 北朝鮮外務省の崔善姫副相は5月24日、核問題のリビア方式の処理を主張したペンス米副大統領を「間抜け」と非難し「米朝首脳会談を物乞いしない」と発言した。この発言が引き金となり、トランプ米大統領は5月25日、米朝首脳会談を…

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経済再建のカギは核放棄だ

 米朝首脳会談に向けて韓半島周辺の動きが活発だ。東京での韓中日首脳会談に先駆けて、金正恩労働党委員長が専用機で中国・大連を訪れ習近平主席と最近、2度目の会談。ポンペオ米国務長官も急きょ平壌を訪れ、首脳会談の最終調整を行っ…

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払拭できぬ偽装平和の疑い 高永喆氏

拓殖大主任研究員 高永喆氏  首脳会談は予想した通りの結果だった。南北関係改善や交流増進に向けた合意はあったが、最大の焦点である非核化問題で、金正恩委員長は「完全かつ検証可能、不可逆的な核廃棄」(CVID)に全く言及しな…

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シリア空爆は対北軍事行動の予告編だ

 今回、米、英、仏の海・空戦力のシリア空爆は迅速かつ完璧な戦果を上げた。シリア駐屯ロシア軍の新型対空ミサイルS400が反撃できなかった理由は、米英仏連合軍を刺激すればロシア軍も空襲を浴びる恐れがあるからだろう。  中国も…

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