警官に豆腐投げ強制送還の危機
地球だより
フィリピンでは中国人が急増しており、彼らが起こすトラブルや事件も目立つようになってきた。
このほどマニラ首都圏を走る高架鉄道の駅で、現地で「タホ」と呼ばれる豆腐プリンを警官に投げ付けた中国人女性が逮捕された。
フィリピン南部の教会で起きた自爆テロを受け、首都圏でもテロ対策が強化されており、駅や列車には液体の持ち込みが禁止となっていたが、女性はカップ入りの豆腐プリンが持ち込めないことを改札口で警官に指摘されて激怒。こともあろうかそれを警官に投げ付けた。
騒ぎを目撃した市民がその写真をソーシャルメディアに投稿したところ、瞬く間に拡散して注目を集め、女性は暴行容疑で間もなく逮捕された。その後、保釈金を支払って保釈されたが、直後に入国管理局に拘束され「好ましくない外国人」として強制送還の危機に直面している。
女性は23歳で、ファッションを学ぶためにフィリピンに留学していたという。彼女の弁護士は、女性は行為を後悔して謝罪しており強制送還の処分は行き過ぎだと指摘している。
さまざまな仕事の現場で中国人労働者が急増しており、フィリピン人の就労機会を奪っているとの批判も出ている。今回の中国人女性への厳しい処分は国民感情を反映している可能性もあるが、海外で働くフィリピン人への排斥に繋(つな)がると不安の声もある。
(F)