先達から大統領候補と大統領の違いを学べ
韓国紙セゲイルボ
大統領レースの先頭に立つ文在寅共(ムンジェイン)に民主党前代表と安熙正(アンヒジョン)忠南道知事。文在寅は権力の悪弊清算、大掃除を強調する。「大統領になれば米国より北朝鮮に先に行く」としてサード配置に反対する。安熙正は盧武鉉(ノムヒョン)が唱えた「大連合政府」を主張し、朴正煕(パクチョンヒ)の「功績七罪過三」を認め、サード受け入れをという。
大統領候補と大統領は違う。2人の先達である盧武鉉は選挙期間中に、「米国に言うべきことは言う」として、保守勢力から攻撃を受けたが、当選後、進歩陣営から「背信者」と言われた。「100%国益基準」で韓米FTAを推進したし、イラク派兵を押し切り、済州海軍基地の礎石を置いた。彼は「野党政治家時期と大統領になった今は言葉と思考が変わらざるをえない」と言った。
世論調査で文在寅、安熙正の支持率合計が半分を越えるから、次の政府は「民主党政権」になる可能性が高いが、安定多数にはならない。現実政治は難航するだろう。
だから、国政を正常化させようとするなら与野党進歩が共に行かなければならない。互いに認めて対話し説得して妥協しなければならない。政治は溶鉱炉になるべきで、遠心分離機になってはならない。
文在寅と安熙正、そして賛否勢力は盧武鉉の成功と挫折から学ばなければならない。大統領候補らにとっては「大統領候補」より「大統領」になることが重要だろうが、国民には大統領を選ぶことに劣らず、拍手を受けながら退く大統領を見るのも重要だ。
(金起弘(キムギホン)論説委員、2月21日付)
※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。