韓国軍が規定、「北のロケットはICBM」


韓国紙セゲイルボ

 韓国軍当局は7日、北朝鮮が発射した長距離ロケット(ミサイル)を事実上の大陸間弾道ミサイル(ICBM)だと規定した。

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北朝鮮北西部から地球観測衛星「光明星4号」の打ち上げと称して発射された事実上の長距離弾道ミサイル=7日、朝鮮中央通信配信(AFP=時事)

 国防部関係者は9日、1次分析結果を説明し、「北朝鮮の『光明星4号』衛星発射は人工衛星に偽装した長距離弾道ミサイル試験だ」と明らかにした。

 同関係者はその根拠として、「北朝鮮がロケット燃料として使う赤煙硝酸は誘導ミサイルに使うもの」とし、「スカッド、ノドン、舞水端ミサイルも赤煙硝酸を使う」と説明した。

 国防科学研究所(ADD)関係者は、「推進体落下地点とイージス艦の追跡資料などを総合してみると、2012年の『銀河3号』と似ているものの、段分離と姿勢制御などの分野で信頼性は高まっていると見ることはできる」と説明した。

 また射程距離について、「断定はできないが、1万2000㌔㍍程度と推定される」とした。これは米西部地域の大部分が北ミサイルの直接的な脅威に晒されるという意味だ。

 ICBMの核心である弾頭の再突入体技術については、「北朝鮮はまだ再突入関連技術を確保できていないと見る」として、「銀河3号の場合、フェアリングはアルミニウムに耐熱剤を付けた水準だが、発射体だけで弾頭再突入技術を保有しているかどうかを確認することは難しい」と説明した。

 軍当局は1段と2段推進体が墜落した西海上と済州島、南シナ海上などで掃海し、残骸物探索を実施している。

(朴スチャン記者、2月10日付)

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。