テキサス親父、「辺野古」を語る
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)
動画サイトのユーチューブで「テキサス親父」として人気があるトニー・マラーノ氏が今月8日、那覇市で講演した。
「沖縄で実際に何が起きているのかを見て、全国に知らせないといけない」との思いから、昨年に続いて2度目の講演会となった。同氏は地元の有志に案内されて名護市辺野古のキャンプ・シュワブのゲート前を視察した時のエピソードを披露。
マラーノ氏は、ゲート前でまずブルーシートやテントで公道を占拠する活動家の姿を目の当たりにした。
活動家5人に囲まれた同氏は「自分たちのことを好意的に報道しないメディアはお断りしています」と言われた上で、一緒に視察に行った仲間共々に突き飛ばされたという。
さらに驚いたのは、「警察が来て活動家を止めたのではなく、私たちを止めたということ。警察が彼らに我々が歩く許可を得ようとしていたことだ」。
反基地活動家と中国とのつながりを懸念するマラーノ氏は、「中国人はアメリカ人ほど簡単ではない。彼らは2、3世代先まで考えて行動している」と危機感を示す。
「80年代には共産主義が崩壊するとは思っていなかったが、ベルリンの壁(崩壊)をきっかけに1990年に一気に崩壊し世界は驚いた。歴史は一瞬に変わることがある」と沖縄県民に注意を促した。
「在沖米軍は強い抑止力になっている。だからこそ、共産主義陣営は基地の縮小・撤退を望んでいる」とも。
質疑応答の時間では、マスコミをただすためにどうしたらよいか聞かれると、「まず買わないこと、そして広告主にもクレームをつけること」とアドバイスした。(T)