米大統領、在韓米軍撤収「計画ない」


将来的な可能性には含み

 トランプ米大統領は3日放送のCBSニュースで、在韓米軍の撤収について「そうした計画はない。議論したことすらない」と述べ、現時点で検討していないとの立場を明確にした。在韓米軍の駐留経費をめぐって米韓協議が難航する中、2月末に予定される2回目の米朝首脳会談でトランプ氏が在韓米軍の規模縮小などについて提起するとの懸念があったが、それを払拭(ふっしょく)した形だ。

 ただ、米軍を韓国に維持するのは高くつくとも改めて指摘。「いつかは(撤収)するかもしれない」と述べ、将来的な撤収の可能性は排除しない考えを表明した。

 トランプ氏はまた、北朝鮮の非核化について「可能性は十分にある」と指摘。北朝鮮がロシアや中国、韓国に囲まれているとして、「なんと素晴らしい場所だろうか」と強調し、「北朝鮮は世界で最も経済的に発展した国の一つになる機会はあるが、核兵器を持っていてはできない」と述べ、北朝鮮に核の放棄を求めた。

 2回目の米朝首脳会談の開催地と日程については、5日の一般教書演説かその少し前に明らかにすると語った。ベトナム中部ダナンでの開催が有力視されている。

(ワシントン山崎洋介)