米朝首脳、来月下旬に再会談
トランプ氏 正恩氏側近と面会
ホワイトハウスは18日、トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の2回目の米朝首脳会談を2月下旬に開催すると発表した。開催場所については、後日発表するとした。昨年6月の米朝首脳会談後、膠着(こうちゃく)状態が続く北朝鮮の非核化に向け具体的な進展が得られるかが焦点となる。
開催地は後日発表
トランプ氏は同日午後、ホワイトハウスで北朝鮮の金正恩氏の最側近の一人、金英哲副委員長と1時間半面会した。サンダース大統領報道官は記者団に対し、面会について「生産的だった」と評価。今後も米国は北朝鮮との対話を続けていくとし、「大統領は金正恩氏に会うのを楽しみにしている」と語った。
一方で、「米国は、完全で検証可能な非核化が実現するまでは、北朝鮮に圧力と制裁をかけ続ける」と述べ、安易な妥協はしない姿勢を改めて強調した。
開催地については、米国はこれまでベトナムやタイを提案していたとされている。このうち北朝鮮と国交のあるベトナムの中部ダナンや首都ハノイが有力視されている。
面会に先立ち、ポンペオ国務長官は首都ワシントンのホテルで英哲氏と会談した。国務省によると、両氏は、昨年6月の米朝首脳会談での合意内容を進展させるための話し合いをした。
国務省はまた、ビーガン北朝鮮担当特別代表が19日~22日、スウェーデンを訪問し、国際会議に出席すると発表した。北朝鮮の崔善姫外務次官と会談し、2回目の首脳会談の詳細や北朝鮮の非核化に向けた措置について協議を行うとみられている。
昨年6月にシンガポールで行われた史上初の米朝首脳会談で、両国は「朝鮮半島の完全な非核化」で合意。しかし、その後、北朝鮮は、経済制裁解除などの見返りを求める一方、核施設の申告や査察受け入れを拒否するなど、具体的な進展は見られず膠着状態が続いている。
(ワシントン山崎洋介)