敬天愛人を「革命」にすり替えた「西郷どん」の鼻をつく沖永良部演出
◆川口雪篷が革命の旗
大河ドラマは史実を借りた虚実混交の芝居だ。見る人によって違いもあろうが、「虚」の部分が行き過ぎると鼻をつくような演出に感じることもある。
今年は明治維新150年ということで、NHKは西郷隆盛(吉之助)を大河ドラマの主人公にした「西郷どん」を放送中だ。若い薩摩藩主・島津忠義の後見、島津久光(げきりん)の逆鱗に触れ流罪になり、沖永良部島の吹き晒(さら)しの牢で瀕死の吉之助が島民に助け出されて座敷牢に移ったのが1日放送の第25回「生かされた命」だった。
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