あす米大統領選スタート 共和、民主共に接戦


アイオワ州党員集会を皮切りに

 11月8日の米大統領選に向けた候補者指名争いの初戦となる共和、民主各党のアイオワ州党員集会が2月1日、実施される。同州の勝敗は、その後の選挙戦に大きな影響があるため、初戦の行方に全米の注目が集まっている。

 NBCテレビなどが28日発表したアイオワ州の共和党内支持率では、ドナルド・トランプ氏が32%でトップに立ち、これをテッド・クルーズ上院議員が25%、マルコ・ルビオ上院議員が18%で追っている。一方、キニピアック大学の最新世論調査では、トランプ氏とクルーズ氏の差は2ポイントで拮抗(きっこう)した戦いになっている。

ドナルド・トランプ氏

米不動産王ドナルド・トランプ氏=16日、サウスカロライナ州マートルビーチ(AFP=時事)

 クルーズ氏は最近、トランプ氏が同性婚や医療保険制度改革(オバマケア)、人工妊娠中絶などの問題で態度を表明していないか、民主党寄りの姿勢を見せてきたとし、「共和党候補」としての適性に疑問を呈すなど、懸命にライバルの追い落としを図っている。28日に行われた討論会をトランプ氏がボイコットしたことを含め、保守色が強い同州の有権者がこれらの問題について最終的にどう判断するかも焦点になる。

 一方の民主党は、ヒラリー・クリントン前国務長官が全米の支持率で依然として2位以下を引き離しているが、アイオワ州ではバーニー・サンダース上院議員と接戦を繰り広げている。政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティックス」が集計した同州の最新世論調査の平均値によると、クリントン氏の支持率は46・8%で、サンダース氏の44・3%と差はわずかだ。

クリントン前国務長官

29日、米アイオワ州デモインで支持者を前にスピーチするクリントン前国務長官(EPA=時事)

 第2戦となるニューハンプシャー州ではサンダース氏が優位な戦いを進めていることから、クリントン氏がアイオワ州で敗れれば、「指名獲得争いの流れを変える可能性がある」(CNNテレビ)との指摘もある。

 クリントン氏には、08年大統領選の際に初戦を落とし、勢いを付けたバラク・オバマ氏に最終的に指名獲得争いで敗れた苦い経験がある。こうしたことからクリントン陣営は、早い段階からアイオワ州の支持拡大に力を入れるなどスタートダッシュを狙ってきたが、サンダース氏も若者を中心に着実に支持を広げており、予断を許さない展開にある。