米上院選 民主候補が当確


米ジョージア州 残る1議席は接戦

 米南部ジョージア州で5日、上院(定数100)の残る2議席をめぐる決選投票が行われ、米メディアによると1議席で民主党候補が当選を確実にした。残る1議席は民主党候補が僅差でリードする接戦となっている。

 共和党の現職ロフラー氏と民主党候補で黒人牧師のウォーノック氏の決選投票は、開票率98%の時点で、ウォーノック氏が得票率1・2ポイント差でリード。複数の米メディアは同氏の当選確実を報じた。

 また、共和党の現職パーデュー氏と民主党候補でドキュメンタリー映画プロデューサーのオソフ氏の対決は、開票率98%の時点でオソフ氏が0・4ポイントリードしている。

 同州初の黒人上院議員となるウォーノック氏は6日未明、「今夜、われわれは希望や勤勉さによってすべてが可能であることを証明した」と述べ、事実上勝利を宣言した。一方、ロフラー氏は「われわれは戦い続ける」と述べ、敗北を認めていない。

 ウォーノック氏の勝利が確定すれば、上院では共和党の50議席、民主党系が49議席となる。上院では採決で50対50となった場合、副大統領が最後の1票を投じる権限を持っており、残る1議席の勝敗に注目が高まっている。

(ワシントン 山崎洋介)