中国の韓半島統一政策は変わったのか


韓国紙セゲイルボ

 朴槿恵(パククネ)大統領が9月の訪中で韓半島の平和統一のために中国と協力することにし、早急な期間内に具体的議論を始めると明らかにした。だが、その前に中国の意図を正確に把握すべきだ。中国が果たして韓国の統一努力に実質的に協力するのかを冷静に確かめなければならない。

 中国はこれまで韓国が主導する韓半島統一を時期尚早と認識していた。北朝鮮で急変事態が発生する可能性は少なく、中国は相変わらず、韓国が主導する統一が韓半島と北東アジアに招く情勢変化に対する不安感を抱いているからだ。

 中国の立場が実質的に変化していないということは、統一問題をめぐる韓中間の異見は縮まっていないことを意味する。それを無視して進めば、熱心に造成した韓中協力の雰囲気が崩れ、北朝鮮に付け入る隙を与えることになる。

 議論の焦点を中国と共に北の開放を誘導することによって韓半島の平和と安定を維持することに集中し、この過程で韓半島の将来をめぐる韓中間の信頼を形成し、窮極的に統一を指向していく案をとるべきだろう。

 恐らくこれが現時点で北朝鮮問題に関して、われわれが中国に期待できる現実的最大値である可能性が大きい。非常に単純素朴だと感じるだろうが、これは統一外交が持つ根本的限界でもある。

(金材★(キムジェチョル)カトリック大教授・国際政治学、9月25日付)

★=さんずいに散

※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。