南北統一へDMZの平和利用を IMAP日韓国際ウェビナー


金炯錫・元統一省次官が講演

26日、「DMZ平和公園構想の意義と南北統一に対する展望」をテーマとする日韓国際ウェビナーで講演する金炯錫・元韓国統一省次官

 世界各国の報道機関や言論人が恒久平和の構築に向けて協力する「国際平和言論人協会」(IMAP)は26日、国連NGOのUPFとの共催で、「DMZ(非武装地帯)平和公園構想の意義と南北統一に対する展望」をテーマとする日韓国際ウェビナー(オンラインセミナー)を開催した。

 ウェビナーでは、韓国・朴槿恵前政権の統一省でナンバー2の次官を務めた金炯錫氏が講演し、DMZを平和構築の場として積極的に活用することで、「ベルリンのように分断と統一の教育、観光の場へと変えていくことができる」と主張した。具体案として、DMZへの国連事務局誘致や地雷除去事業の推進、南北鉄道・道路の連結、教育・文化・観光中心の国際平和都市の建設、希少動植物を保護する自然生態公園の造成などを挙げた。

 コメンテーターを務めた山田寛・元嘉悦大学教授は、北朝鮮がミサイル発射を繰り返す現状では「構想を今すぐ加速するのは困難」としながらも、「南北統一への関心をしっかり盛り上げるには、DMZ平和公園構想のような夢とロマンを掲げ続けることが大事だ」と評価。統一へのインフラ作りとして、「南北の若者、子供の文化・スポーツ交流を少しずつでも盛んにしていくことはできないか」と提案した。

 DMZは、韓国と北朝鮮を隔てる軍事境界線に沿って南北それぞれ2㌔ずつ、計4㌔の幅でベルト状に広がり、銃火器による武装などが禁止された地域。1953年7月に調印された朝鮮戦争の休戦協定で設けられ、民間人の立ち入りが厳しく統制されている。