隠蔽・弾圧は天安門から-東京
中国人ら 東京で抗議行動
中国共産党が学生たちの民主化運動を武力で鎮圧した天安門事件から31年を迎えた4日、東京・元麻布の中国大使館前で、在日中国人らが虐殺事件の真相究明などを求めて抗議活動(主催=民主中国陣線など)を行い、「コロナウイルスの情報隠蔽(いんぺい)、言論弾圧は、天安門事件から始まった」と抗議の声を上げた。
参加者は、事件で犠牲になった人々の顔が描かれた垂れ幕や、チベットやウイグルなどの解放を求めプラカードを手に抗議に参加。中には、トランプ米大統領を支持する旗を持つ人の姿もあった。
代表の王戴さんは「(当局は)31年間も真実を隠してきた。今も各地で人権弾圧は続いている」とし「同じ思いを持つ各国同志がより強固になり、一緒に中国共産党と闘おう」と訴えた。
一方、同日午後には、千代田区のJR有楽町駅周辺で、街頭抗議演説を行った。香港、ウイグル、チベット、南モンゴル(内モンゴル)、台湾などの各代表者らが、中国共産党の人権弾圧に抗議するとともに中国の民主化を訴えた。
集会に参加した中国人留学生の女性は「日本に来て初めて共産党の悪行を知った。多くの人に真実を知ってもらいたい」と語った。