濱口竜介監督、授賞式控え「胸を張っていられる」
「ドライブ・マイ・カー」が米アカデミー賞にノミネート
第94回米アカデミー賞の授賞式を27日(日本時間28日午前)に控え、作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞の計4部門にノミネートされた映画「ドライブ・マイ・カー」の濱口竜介監督ら関係者が26日、取材に応じた。
濱口監督は「多くの国の観客に受け入れられ、うれしい。あしたも胸を張っていられると思う」と語った。今の心境を問われると、「いろいろなことがあり過ぎて、今は『なぎ』」と話した。
日本映画として初めて作品賞候補入りし、国際長編映画賞の受賞最有力作との下馬評もある。米国での反響について、濱口監督は「愛する人を失っても生きていかないといけない時にどうしたらいいか、という物語が響いたことを公開後に感じた」と話した。
主演の西島秀俊さんは「全然実感がない。式典が全部終わって、『ドライブ・マイ・カー』がその中にある意味が分かるのだと思う」と述べた。
授賞式には、濱口監督と共に脚色賞の候補に名を連ねる大江崇允さんの他、西島さんや岡田将生さん、霧島れいかさんら俳優陣も出席する予定。(ロサンゼルス時事)