つなげ双葉の伝統行事、幸願い巨大ダルマ引き
「Jヴィレッジ」で開催、商売繁盛や無病息災を願う
福島県双葉町の名産品「双葉ダルマ」に綱を付けて引っ張り合い、商売繁盛や無病息災を願う伝統行事「巨大ダルマ引き」が11日、同県のサッカー施設「Jヴィレッジ」で行われた。
復興イベント会場には、両側に「幸」と「福」の文字が書かれた高さ約3㍍、重さ約700㌔㌘の巨大なダルマが用意され、参加者が復興への祈りを込め、「せーの!」の掛け声とともに力いっぱい綱を引いた。
東京電力福島第1原発事故で全町避難を強いられた間も、同県いわき市の復興住宅などで続き、昨年は10年ぶりに町内で開催。企画した河野弘幸さん(55)は「散り散りになった人をつないでくれた双葉のダルマ。町内外の多くの人に引っ張ってもらえてうれしい」と顔をほころばせた。