秋田県、「サキホコレ」を高級ブランド米に
生産者らが決起大会、10年をかけ開発、最高評価の特A
「サキホコレ」を高級ブランド米に確立しようと17日、秋田市のホテルで生産者と関係団体約100人が集まり決起大会が開かれた。大会では16の生産団体へ登録証を交付。先行産地の取り組みに関する講演に続き大会宣言を行い「がんばろう三唱」で気勢を上げた。
佐竹敬久知事は「全国に支持される米に育てあげていく」と決意を述べた。
サキホコレは、約10年をかけて県が開発した、秋田米の最上位品種。12万株の中から甘み、香り、外観、総合評価のすべてでコシヒカリを上回り選抜された。生産者と作付け地域を限定し、チェック体制が整っている集荷業者を含めた組織づくりをし、タンパク質含有率などの品質基準を厳しく設定。
今年3月、日本穀物検定協会が実施した令和3年度米の食味ランキングで、参考品種として最高評価の特Aを獲得した。
昨年、サキホコレは県内はもとより東京、関西などで先行販売し高評価を得た。今年は、昨年の約10倍、4000㌧の出荷予定で、最終的にはアキタ米の1割4万㌧の生産を目指す。
近年、米の消費量は減少の一途だが、県では主力品種である「あきたこまち」とともに秋田米の牽引(けんいん)役として期待を寄せる。