F15戦闘機墜落事故、搭乗員2人を追悼
空自小松基地で葬送式、井筒航空幕僚長「慟哭の思い」
航空自衛隊小松基地所属のF15戦闘機が離陸直後に墜落した事故で、死亡した田中公司1等空佐(52)と植田竜生1等空尉(33)の葬送式が12日、同基地で行われた。岸信夫防衛相や基地関係者らが出席。空自トップの井筒俊司航空幕僚長は「まさに慟哭(どうこく)の思いだ。二度とこの様な事故が起きないよう、一層の努力を誓う」と弔辞を述べ、熟練パイロットの死を惜しんだ。
2人は空中戦技能を指導する「飛行教導群」の所属。群司令の田中1佐は曲技飛行チーム「ブルーインパルス」の隊長経験もあるベテランだった。空自は事故当日の1月31日付で田中1佐を空将補に、植田1尉を3等空佐へ特別昇任とした。
F15は日本海に墜落し、2人の遺体は現場周辺の海中捜索で発見された。空自は引き揚げたフライトレコーダーやエンジンを分析して原因を調べるとともに、残る機体の捜索を続けている。