「日本の伝統的酒造り」、無形文化遺産に提案へ
文化審議会が選定、昨年12月には登録無形文化財に決定
文化審議会は25日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産の候補に、日本酒や焼酎、泡盛など、こうじ菌を使った日本の伝統的な酒造りの技術を提案すると決めた。関係省庁連絡会議での了承を経て、3月末にユネスコに提案書を出す。2024年11月ごろに開かれるユネスコの政府間委員会で、登録の可否が審議される見通し。
提案理由で文化審は、「手作業の技として築き上げてきた伝統工芸技術であり、酒そのものは日本人の社会的慣習や儀式、祭礼行事にも深く根ざしている」と説明した。
ユネスコ無形文化遺産の登録には国内の保護措置が必要。文化審は昨年10月、書道と共に伝統的酒造りを登録無形文化財とするよう答申し、同12月に正式に決まったばかりだった。