国公立2次前期日程が始まる、23万人が志願
文科省は受験機会の手厚い確保、不正行為の防止など要請
国公立大2次試験の前期日程が25日、全国で始まった。文部科学省によると、169大学583学部に23万3997人が志願し、募集人員に対する志願倍率は前年並みの2・9倍だった。新型コロナウイルス感染拡大を受け、文科省は各大学に対し、追試験の実施や2次試験のみの合否判定など、受験機会の手厚い確保を要請している。
大学入学共通テストの成績で門前払いする2段階選抜を前期日程で実施したのは29大学48学部で、3029人が不合格となった。一部公立大の中期日程は3月8日から、後期日程は同月12日から実施される。
文科省はコロナの影響で共通テストを受けられなかった場合、2次試験など各大学の個別入試で合否判定するよう要請。文科省によると、国公私立大17校で延べ22人が対象となった。東京大は4人が対象になったと明らかにした。
1月に実施された共通テストの試験中に「世界史B」の問題が流出した事件を受け、文科省は受験生の所持品の確認や試験室内の巡視などを十分行い、個別入試で不正行為を防止するよう各大学に要請。東大前の刺傷事件を受け、警備強化に努めることも求めている。