「頑張った」、坂本花織選手の地元・神戸も祝福
銅メダルに地元住民「自分も頑張る」、恩師「彼女らしい」
「よく頑張った」「ゆっくり休んで」。北京五輪のフィギュアスケート女子で銅メダルを獲得した坂本花織選手(21)の出身地神戸市では、快挙達成から一夜明けた18日、地元住民や恩師らから祝福の声が上がった。
坂本選手が通った高校近くにある同市長田区の大正筋商店街。茶葉販売店「味萬」を営む伊東正和さん(73)はサイン色紙を手に、「緊張する中で本来の自分の力を出せたのは、続けてきたからだと思う。よく頑張ってくれた」と目を細めた。1995年の阪神大震災では、同商店街も店舗の大半が火事で焼けるなど大きな被害を受けた。新型コロナウイルスの影響も続くが、「自分も頑張らなあかん」と笑顔で語った。
練習拠点としている市立ポートアイランドスポーツセンター(中央区)の運営責任者、久保良太さん(43)は「本当に良かった。普段通りの躍動感ある演技だった」とたたえた。坂本選手とは小学生の頃から交流があり、練習後にロビーで試験勉強して登校するなど努力する姿を見てきた。「ゆっくり休んでほしい。メダルを見せてもらうのを楽しみにしている」と喜んだ。
中学時代の恩師らも祝福。市立渚中学(同区)1年時の担任原田大さんは「笑顔で終わったのは彼女らしい」と振り返り、「苦労も報われたと思う」とサポートを続けた家族をねぎらった。3年時の担任関口清香さんは、4年前の平昌五輪で逃したメダル獲得に「全てがつながっていたと思う」と感慨深げだった。