警視庁など、覚醒剤製造容疑で組幹部ら逮捕


詐欺事件で家宅捜索、台所で覚せい剤が入った鍋を発見

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覚せい剤製造事件で押収された鍋やおたまなど(警視庁提供)

 東京都新宿区のマンションの一室で覚せい剤を製造したとして、警視庁組織犯罪対策5課と広島県警は18日までに、覚せい剤取締法違反(営利目的製造)容疑で、指定暴力団住吉会系組幹部の平田弘二容疑者(41)=同区新宿=ら4人を逮捕した。いずれも容疑を否認しているという。

 逮捕容疑は昨年10月27日ごろ、同区北新宿にあるマンション3階の一室で、覚せい剤約90グラム(末端価格約530万円)を製造した疑い。

 同課によると、詐欺事件で部屋を家宅捜索した際、台所に精製後とみられる覚せい剤が入った鍋があり、発覚した。

 平田容疑者らは密売目的で、おたまや計量器を使い、何らかの手段で入手した覚せい剤の成分を含む水溶液を加熱するなどして、精製していたとみられる。部屋からは他に覚せい剤計約800グラム(同約4800万円)やコカイン1・8キロ(同約3600万円)なども見つかった。

 同庁が覚せい剤を製造したとして日本人を逮捕するのは初めてという。