「一番格好良い!」村瀬選手の活躍に親友ら歓喜
ビッグエアで銅、岐阜第一高校で同級生らが熱戦を見守る
北京五輪スノーボード女子ビッグエア決勝で15日、高校2年の村瀬心椛選手(17)が銅メダルに輝いた。在籍する岐阜第一高校(岐阜県本巣市)では、同級生ら約100人がホールの大型スクリーンで熱戦を見守った。村瀬選手が技を決めると、互いに驚きと喜びに満ちた視線を交わしたり、跳びはねたりして、冬季大会での日本女子最年少メダリスト誕生に拍手と歓声で祝福した。
親友の水野小暖さん(17)はラグビー部所属だが、基礎トレーニングを村瀬選手と共にしてきた。傍らで人一倍努力する姿を知っているだけに「自分のことのようにうれしくて、感動した」と、目を潤ませた。
村瀬選手が最後に登校した昨年11月、同級生全員でメダルをイメージした円形の色紙に寄せ書きし、村瀬選手の首に掛けて必勝を祈願した。「自分が頑張れているのは心椛のおかげ」とつづった水野さん。色紙を携えて現地入りした親友の活躍に「1年生の時からずっと『オリンピックでメダルを取る』と言っていたので、目標がかなってよかった」と凱旋(がいせん)を心待ちにした。
川口芽生奈さん(17)も「心椛は普段はほんわかしているけど、頑張ってきた成果が出た。今までで一番格好良い」と、感極まった様子。スキー部顧問で担任の安藤聡教諭(57)は「努力家で、積み重ねてきたものが発揮できた」とたたえた。男子モーグルで銅メダルを獲得した堀島行真選手(24)の母校でもあり、安藤さんは「この学校から一大会でメダリストが2人も出るとは」と声を弾ませた。