フィギュア鍵山選手が鮮烈の銀、どよめく会場
「才能開花」、星槎国際高校の教職員や後輩らが祝福
北京五輪フィギュアスケートで、鍵山優真選手(18)が10日、団体の銅に続き、個人で銀メダルを獲得した。在学する星槎国際高校の横浜鴨居学習センター(横浜市都筑区)には、生徒や教職員ら26人が集まり声援を送った。一時トップに立つと会場はどよめき、鮮烈な五輪デビューに拍手が湧き起こった。
生徒らは、鍵山選手がリンクに姿を見せると「優真」コールで応援。固唾をのんでテレビの中継画面を見詰め、ジャンプが決まるたびに応援バルーンを打ち鳴らした。
2年の田辺桜香さん(17)は同じフィギュアスケート選手で、「優真君なら表彰台に乗れる」と両手を握り締め緊張した面持ち。総合310・05点でトップに躍り出ると顔をほころばせ、「すごいとしか言えない。五輪は夢の舞台なので、自分も立てるように頑張りたい」と話した。
同校トップアスリート担当の松下清喜教諭(62)は「普段はおとなしいが、リンクで目立ってくれた」と笑顔。金メダルには届かなかったが、「表彰台に上り、うれしい限り。頑張ったねと言いたい」とねぎらった。
この日は全国のグループ校など42拠点とオンラインでつなぎ、計約4200人が勇姿を見守った。北海道旭川市の校舎で観戦した前田豊校長は「想像を絶する努力の結果。才能が開花し、急成長を遂げたのだと思う」とたたえた。