「人生に大きな影響」、阿部コーチ「野球観が変わった」

宮井勝成さんをしのぶ会に出席した王貞治さん＝１５日午後、東京都港区

　監督として東京・早稲田実高、中大で全国制覇を果たし、２０２０年８月に９４歳で死去した宮井勝成さんをしのぶ会が１５日、東京都内のホテルで行われた。教え子のソフトバンク王貞治球団会長、ヤクルトの小川淳司ゼネラルマネジャー、巨人の阿部慎之助コーチら約３００人が出席した。

　王さんは１９５７年春の選抜大会で早稲田実高のエースとして優勝に貢献。「一から野球を教えてもらった。高校３年間でお世話になり、その後のお付き合い、関わりも私の人生にすごく大きな影響を与えてくれた」と感謝の思いを語った。

　阿部コーチは中大時代に掛けられた言葉を思い返し、「ヒットは３人でも１点取れず、４人も必要だけど、（本塁打で）お前があの柵を越えれば１人で１点だと言われた。そこから野球観が変わった」と話した。