大学入学共通テスト始まる、感染対策念入りに
「2次試験まで乗り切る」「全力出し切る」受験生意気込み
新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、大学入学共通テストが15日、全国で始まった。「感染対策は万全」「全力を出し切りたい」。試験場を訪れた受験生らは意気込みを口にした。
降り続く雪の影響で、この日もJRの一部列車に運休や遅延が発生した北海道。4000人余りが受験する北海道大試験場(札幌市)の周辺には、開場の1時間以上前から待機する受験生の姿も見られた。
同市の女子高校生(18)は「遅延するかもと思い、一本早い電車に乗った」といい、午前7時半ごろからJR札幌駅で参考書を開いていた。市内の男子高校生(18)は「予備のマスクと消毒液も持って来た。感染対策万全で、きょうから2次試験まで乗り切る」と話し、開門とほぼ同時に入った。
感染者が急増する大阪府。近畿大試験場(東大阪市)では約2000人が受験する。高校3年の松原巧さん(17)は「感染するのではないかと不安だったが、手洗い・うがいなど対策を徹底した」と語り、アルコールスプレーを持参していた。
奈良県在住の男子高校生(18)は「人生のターニングポイントだと思うので全力を出し切りたい」と意気込んだ。コロナが原因で本試験、追試験とも受けられなかった場合に各大学の個別試験のみで合否判定する救済策については「共通テストを重視している大学も多い。それに照準を合わせて勉強してきた人もいるのに」と、割り切れない様子だった。