関東一が大勝、「聖地」を彩るゴールラッシュ
全国高校サッカー、選手層の厚さも見せつけ6発大勝
8大会ぶりの「高校サッカーの聖地」復活は、ゴールラッシュで幕を開けた。
関東一は細かいパスワークで相手陣内へ攻め込む。前半13分、右CKのこぼれ球を押し込んだのは若松。生まれ変わった国立での選手権第1号に「意識していなかった」と笑った。
若松らが担う左サイドからの攻めが有効で、6発大勝。異なる6人が得点と、選手層の厚さを見せつけた。中盤を制し、中津東に付け入る隙を与えず、小野監督は「前に行く時間が長かった。思い描いている形で点を取れた」と満足げ。
昨年は新型コロナウイルスの影響で実施されなかった開会式直後の開幕戦。国立のピッチの雰囲気にのまれないよう、日本協会や他校の施設へ出向いて調整を重ねた。「普通ではない所に慣れる練習をした」と池田健主将。「最初は少し動揺した」というが、堂々たるプレーを見せた。
2年連続4度目の出場で、過去最高成績の2回戦はいわば「鬼門」。池田健は「戻りたい気持ちは強い」。再び国立に舞台が移る準決勝以降を見据えた。