全国高校バスケ、桜花学園が女子3連覇


留学生対策を徹底、守備で主導権渡さず「一つになれた」

全国高校バスケ、桜花学園が女子3連覇

女子決勝で京都精華を下し優勝を決め、喜ぶ桜花学園の選手=28日、東京体育館

 小差の試合で桜花学園の守備が光った。今大会、得点力を発揮してきた京都精華の190センチ近いナイジェリア出身の留学生2人を抑え込み、主導権を渡さなかった。

 二つの対策を徹底した。ガードの横山らは相手の司令塔をマークし、留学生にパスが渡らないよう心掛けた。185センチの主将朝比奈はリバウンドで体を張り、他の場面でも留学生をゴール下に近づけないよう努めた。代わる代わる出場する留学生2人に対し、40分間役割を果たした朝比奈は「自分は絶対に負けないと強い気持ちでいった」と胸を張った。

 攻撃では平下が「点を取ることが自分の一番の仕事」とチーム最多の16得点。2点リードで迎えた最終クオーターの立ち上がりには朝比奈がドリブルで仕掛けて得点を重ねるなど、勝負どころも見逃さなかった。

 勢いに乗る相手を退けて3連覇。チームをまとめた朝比奈は「ベンチも含めて一つになれたことが優勝の要因。みんなに感謝している」。強豪校の地力を改めて示した。