エース紀平梨花が無念の決断、北京五輪は絶望的


右足首の回復が間に合わず、全日本選手権出場を断念

エース紀平梨花が無念の決断、北京五輪は絶望的

紀平梨花(EPA時事)

 日本女子のエースが無念の決断を下した。紀平は7月に負った右足首のけがの影響で、全日本選手権出場を断念した。

 精度の高いトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を持ち味にジュニア時代から活躍し、シニア1季目の2018年グランプリ(GP)ファイナルで平昌五輪金メダルのアリーナ・ザギトワ(ロシア)を破って優勝。強豪ロシア勢に対抗する1番手に挙げられた。昨季の全日本選手権では4回転サルコーを決め、北京五輪への期待も膨らんでいた。

 しかし、昨季終盤に腰を痛め、今季は右足首のけがに悩まされ続けた。ある関係者は「頑張る子なので、ちょっと良くなると練習をやって、という感じだった」と話す。全日本直前までわずかな可能性を信じたが、間に合わなかった。

 19年世界選手権で4位にとどまったことが、今となっては悔やまれる。世界選手権の表彰台経験者なら、負傷で全日本を欠場しても五輪代表選考で実績を考慮される可能性もあったが、紀平は該当しなかった。

 19歳。前回平昌五輪では年齢制限をわずかにクリアできず、出場資格がなかった。不完全燃焼のまま、北京への望みも絶たれることが切ない。