元白鵬に聖火トーチ「父が喜んでいる」


東京五輪組織委の橋本会長から手渡し、「重みがあった」

元白鵬に聖火トーチ「父が喜んでいる」

東京五輪組織委員会の橋本聖子会長(右)から聖火リレーのトーチを受け取る間垣親方=21日午後、東京都新宿区

 大相撲の間垣親方(元横綱白鵬)が21日、東京都新宿区の日本オリンピックミュージアムで東京五輪組織委員会から聖火リレーのユニホームとトーチを手渡された。現役だった今年7月に墨田区で聖火ランナーを務める予定だったが、新型コロナウイルスの影響で取りやめとなっていた。

 トーチを手にした親方は「重みがあった」。父のムンフバトさんは1964年東京五輪のレスリング競技に出場しており、今夏の東京大会を一緒に観戦する約束だったという。「(2018年に)亡くなった父親が本当に喜んでいると思うし、オリンピアンの家族として感謝している」と、しんみりした口調で話した。

 組織委の森喜朗前会長は、開会式に横綱白鵬が登場するプランがあったことを明かし、「日本の相撲を世界に展開していく役割を果たしてほしい」と今後へ期待を込めていた。