世界卓球女子ダブルス、伊藤・早田組が準優勝
2年越しの雪辱戦で完敗、「決勝で勝たないと意味ない」
2年越しの雪辱戦に臨んだ伊藤、早田組は、あえなく返り討ちに遭った。2019年大会の決勝で逆転負けを喫した王曼昱、孫穎莎組に再び苦杯。2大会連続の銀メダルにも、伊藤は「決勝で勝たないと、優勝以外は正直意味がないと思っている。悔しい気持ちでいっぱい」と本音を漏らした。
2人とも、第1ゲームが分岐点になったと口をそろえる。互角に渡り合い、ラリーから得点を奪うなど9―8としたが、そこから3連続失点。押していたのに逆転で最初のゲームを取られたことで、中国ペアに「余裕を持たれた」と早田。その後は相手の勢いに飲み込まれた。
厳しいコースを突かれ、緩急にもついていけず失点を重ね、いつも生き生きとプレーするペアの表情も次第に曇っていく。伊藤は「何をやっても、うまく相手にやられた」。流れを変えられないまま、0―3の完敗に終わった。
伊藤も早田も、この2年で成長したという実感はあった。今大会の準決勝では、世界ランキング1位の陳夢が率いる中国ペアを撃破。世界のトップクラスにいることは証明したが、「やっぱり目標は金メダルを取ること」と早田。高い壁への挑戦は続く。(ヒューストン時事)