イチローさん、再び高校球児を直接指導
きっかけは手紙、国学院久我山で指導「すごくいい経験」
プロ野球のオリックスや米大リーグのマリナーズなどで活躍したイチローさん(48)=本名鈴木一朗=が29日、国学院久我山(東京)で選手を指導した。高校球児を現場で教えたのは昨年12月の智弁和歌山(和歌山)に続き2度目となった。
今の3年生が今年に入って「野球がうまくなりたい、強くなりたい」という趣旨の手紙をイチローさんに送付。今回の直接指導が実現するきっかけとなった。イチローさんはこの日、球児たちに「すごく気持ちの伝わる手紙。大切に保管している」と思いを伝えた。
走り方について質問されると、後ろに腕を大きく振ることなどを助言。2年生の上田太陽主将は「すごくいい経験になった。自分たちの目標は夏の甲子園ベスト8。そこに向かっていく中で、イチローさんが来てくださったのは力になる」と感謝した。
国学院久我山は今秋の東京都大会で優勝。来春の選抜大会出場が有力になっている。
イチローさんは昨年2月、プロ経験者が高校などの指導者となるための学生野球資格を回復。球団会長付特別補佐兼インストラクターを務めるマリナーズでの活動がないシーズンオフに限り、指導が認められた。今年はさらに2校を訪ねる予定。