張本・早田組が準優勝、想定上回った中国ペア
張本「完全に萎縮した」、頂点逃すも世界選手権初の表彰台
中国ペアの実力は想定をはるかに上回っていた。早田と組んで臨んだ張本は「第1ゲームに2点くらいで完全に萎縮してしまった部分はあった」と素直に胸の内を明かした。いきなり7連続失点を喫して第1ゲームを2-11で落とすと、そのままストレートで屈した。
中国ペアはフォアハンドからだけでなく、レシーブでも「ドライブのような」と張本が評する強烈な球を打ち返してきた。守備も堅く、思い切り腕を振って打ち込んだボールもあっさりと拾われた。
萎縮したとは言ったものの、張本も早田も得点を奪えば雄たけびを上げる攻撃的な姿勢は崩さなかった。先行を許した第3ゲームは8-9まで迫った。ただ、ここで張本がチャンスボールを決め切れなかった。一矢報いる機会を逃し、思わずその場にしゃがみ込んだ。
頂点は逃したが、張本にとって世界選手権の表彰台は初めて。喜びの言葉を口にしながら、「結果は2位であと一歩だけど、その一歩は本当に大きい」。中国との力の差を改めて思い知らされる銀メダルでもあった。(ヒューストン時事)