警視庁、首都高を封鎖し交通規制訓練を実施


直下地震を想定、道路を封鎖し緊急車両の通行路を確保

警視庁、首都高を封鎖し交通規制訓練を実施

首都高速道路で行われた交通規制訓練で、落下物を回収する参加者ら=21日、東京都大田区

 警視庁は21日、首都直下地震が発生し、東京都内で最大震度7を観測したとの想定で交通規制訓練を実施した。首都高速道路の一部を封鎖し、緊急車両の通行路を確保するなどした。

 訓練は午前9時から30分間、首都高の大師ジャンクション(川崎市)から平和島パーキングエリア(東京都大田区)までの上り線約7キロを封鎖。トラックの積み荷が散乱したと想定し、道路の被害状況を確認後、消防車など緊急車両の通行路を確保した。

 環状7号線から都心方向へ流入する一般車両の通行も規制した。

 都内では震度6弱以上の地震が発生すると、「緊急自動車専用路」に指定される主要一般道6路線と首都高などの高速道路で、一般車両の通行が禁止される。

 同庁交通規制課の災害交通対策担当、箕輪健二管理官は「地震発生時は人命救助や消火活動に向かう緊急車両が通行できるよう、車の利用はなるべく控えてほしい」と呼び掛けた。