大型ワニの骨格標本密輸容疑、警視庁が業者逮捕


「おもちゃ」と税関に申告、「売り上げを増やしたかった」

大型ワニの骨格標本密輸容疑、警視庁が業者逮捕

密輸されたアメリカアリゲーターの骨格標本=18日午前、警視庁中央署

 ワシントン条約で国際取引が規制されている大型ワニ「アメリカアリゲーター」の骨格標本を密輸したとして、警視庁生活環境課は18日までに、外為法違反(無承認輸入)などの疑いで、販売業者「コアボックス」社長柴垣幸弘容疑者(57)=名古屋市北区池花町=を逮捕した。「売り上げを増やしたかった」と話し、容疑を認めている。

 同課は、2017年3月から今年6月までの間、米国からワニの頭の骨や爪を100点以上密輸し、400万円超を売り上げたとみて調べる。

 逮捕容疑は昨年2月、アメリカアリゲーターの骨格標本1体を「おもちゃ」などと偽って税関に申告し、経済産業相の承認を受けず、米国から輸入した疑い。

 同課によると、アメリカアリゲーターは体長3~4メートルで、主に米国南東部の河川や湖に生息。一時、生息数が激減したこともあり、米国は原則、輸出を禁止している。