避難続く福島県双葉町、町役場の新庁舎が着工
来年6月に避難指示解除目指す、8月に業務開始の見通し
東京電力福島第1原発事故により全町避難が続く福島県双葉町で15日、JR双葉駅前に建設される新たな役場庁舎の起工式が開かれた。町は来年6月ごろに同駅周辺などの避難指示解除を目指しており、いわき市内に移している役場機能を戻し、同年8月末から新庁舎で業務を始める見通しだ。
新庁舎は2階建てで、入り口には立ち寄った町民同士で交流できるような広場を設ける。また、屋上に太陽光パネルを設置するなどして、災害時の非常用電源を確保する。伊沢史朗町長は式典後、「役場や町の職員が早く戻って来れば、町民に安心して帰還してもらえる」と話した。
双葉町は双葉駅周辺の避難解除に先立ち、帰還を希望する町民を対象に来年1月から準備宿泊を始める予定。同年秋には、都市再生機構が整備している集合住宅が完成するという。