小柴昌俊さん、「研究者たちの大きな手本に」
東大で小柴昌俊さんを偲ぶ会、昨年11月に94歳で死去
昨年11月に94歳で死去したノーベル物理学賞受賞者の小柴昌俊さんを偲(しの)ぶ会が7日、東京大で開かれ、藤井輝夫学長が「先生が切り開いた新しい学問分野や、学術の国際化という潮流は、研究者たちの大きな手本となった」と述べた。
新型コロナウイルス感染防止のため、参加者は約20人。教え子の1人、梶田隆章・東大宇宙線研究所長は「これからもずっと私たちの恩師。厳しくも親身なご指導と、温かい思い出をありがとうございました」とメッセージを寄せた。
小柴さんは、岐阜県飛騨市・神岡鉱山地下に3000トンの水を蓄えた観測装置「カミオカンデ」の建設を提唱。1987年、超新星爆発で生じた素粒子ニュートリノの観測に成功し、2002年のノーベル物理学賞を受賞した。