女子ゴルフ、輝く高3の逸材たちが最後の難関へ
きょうから最終プロテスト、佐藤・梶谷・尾関らが挑む
女子ゴルフの最終プロテストが2日から4日間、京都・城陽CCで行われる。女子ツアーは今、20代前半の活躍が顕著。1998年度生まれの「黄金世代」や、さらに年下の面々が輝きを放っている。そこに参戦しようと、高校3年の逸材たちが最後の関門に挑む。
10月上旬のツアー、スタンレー・レディースで脚光を浴びたのが佐藤心結(茨城・明秀日立高)だ。首位タイで最終日を迎え、4人が争うプレーオフに突入。最後は渋野日向子が制したが、トッププロに食らいついた。
初日から「優勝したい」と口にするなど、勝ちにいく心意気だった。神奈川県小田原市の中学時代は陸上部で砲丸投げの選手。練習で坂道ダッシュなどに取り組んだことが、ゴルフにも生きているようだ。茨城県で畑岡奈紗とラウンドする機会があり、「ショット力がすごくある」と褒められたという。
梶谷翼(兵庫・滝川二高)は今春、オーガスタ・ナショナル女子アマチュア選手権(米ジョージア州)で日本選手初の優勝を果たした。10月27日付の世界アマランキングで6位の実力者だ。
今年は全米女子オープン、エビアン選手権、AIG全英女子オープンの海外メジャーも経験。エビアンでは予選を突破した。2年前の日本女子オープンでローアマ(9位)になった資格により、最終テストから臨む。
尾関彩美悠(岡山・作陽高)は6月の日本女子アマ選手権で、佐藤(3位)らをしのぎ優勝した。梶谷と同様に最終テストから挑戦。渋野は高校の先輩にあたる。
10月下旬のツアー、延田マスターズGCレディースでは、決勝ラウンドでスコアを落としながらも通算1アンダーの22位と踏ん張った。世界アマランク8位につけている。
最終テストには112人が出場予定。20位タイまでが合格ラインだ。