秋田県最大の農業イベント「種苗交換会」開催


能代市で開催、水稲やリンゴなど約1200点の優品が出品

秋田県最大の農業イベント「種苗交換会」開催

約1200点の優品が出品された「第144回秋田県種苗交換会」=29日、能代市総合体育館(伊藤志郎撮影)

 明治11年から一度も休会したことがない秋田県最大の農業イベント「第144回秋田県種苗交換会」(JA秋田中央会主催)が29日からの7日間、能代市総合体育館を主会場に開催されている。キャッチフレーズは「白神の空へとどけ!豊穣の祈り。大地の恵みを能代から」。

 会場には米、リンゴ、ネギ、ミョウガなど生産者が丹精込めて育てた優品が並ぶ。学校農園展や明治期の農業指導者である石川理紀之助翁展、11月6日に全国発売の新ブランド米「サキホコレ」の紹介コーナーも。

 来場者は「このカボチャはおいしい」「このリンゴは口に残る甘さ」などと感想を述べていた。

 齊藤滋宣市長は歓迎の辞で「当市での開催は9年ぶり13回目。稲作を基幹としてネギ、ミョウガ、キャベツなどとの複合経営に独自の支援を行っている」とアピールした。

 県内では1月の大雪、4月下旬の低温、6月の降ひょう、夏季の高温など農産物に影響を及ぼす気象が続いたが、生産者の努力で水稲や野菜、果樹、花きなど優品約1200点の出品があった。11月4日まで。