福島、猪苗代湖遊覧船はくちょう丸が運航再開
地元の有志が運営会社「猪苗代観光船」を設立、「感無量」
運営会社が廃業し、営業を停止していた福島県・猪苗代湖の観光遊覧船「はくちょう丸」が29日、運航を再開した。観光客や地元住民に長年愛されてきた湖のシンボルが約1年半ぶりに復活した。
新型コロナウイルスの影響で、はくちょう丸と僚船の「かめ丸」を運営していた会社が昨年6月に廃業。今年6月に地元の有志が新会社「猪苗代観光船」を設立し、2隻を取得した。
新会社はクラウドファンディングで約1640万円を調達。船体の塗装や船舶検査など運航再開に向けて準備を進めてきた。
はくちょう丸は当面、毎週金、土、日曜と祝日に1日3便を運航し、同湖に浮かぶ翁島の周囲を巡る。かめ丸はレストラン仕様に改装中で12月の開業を予定している。
猪苗代観光船の渡部英一代表は、「無事出港する姿を見られて感無量。福島県と会津地方の観光の一翼を担ってもらいたい」と語った。