1.9億年前に草食恐竜の群れ、南米で化石発見
多数がまとまって発見、群れの生活を示す最古の証拠に
南米アルゼンチン南部サンタクルス州の約1億9300万年前(ジュラ紀初期)の地層から、草食恐竜の卵や子、成体の化石が多数まとまって発見された。同国のエジディオ・フェルグリオ古生物学博物館などの国際研究チームが22日、「恐竜が群れを成して暮らしていた最古の証拠」と英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。
群れの生活は助け合うことで生き残る可能性が高まる。証拠となる化石はなかなか見つからないが、もっと古い時代の恐竜から始まっていたと考えられるという。
この恐竜の学名は「ムスサウルス・パタゴニクス」で、ムスサウルスは「マウストカゲ」の意味。最初にマウス並みに小さい化石が見つかったため名付けられた。しかし、幼少期は小さく四足で歩行するが、成長すると後ろ脚で二足歩行し、体重1・5トン程度に大きくなったと推定される。