上野の国立科学博物館、大英博物館ミイラ展開幕


250点のミイラや遺物を展示、ミイラ6体をCTスキャン

上野の国立科学博物館、大英博物館ミイラ展開幕

展示されている「タケネメトの外棺(蓋)」=14日、東京・上野の国立科学博物館、(竹澤安李紗撮影)

 CTスキャンと3Dプリントにより現代に再現された古代エジプトの神官―。ミイラの謎を解き明かす特別展「大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語」が14日、東京・上野の国立科学博物館で始まった。

 世界最大級の古代エジプトコレクションを誇る大英博物館が所蔵する約250点の貴重なミイラや遺物を展示する。見どころは、6体のミイラ。CTスキャンによる研究から分かった古代エジプト人の生き様と、彼らが生きていた文明と文化を「食」「健康」「音楽」「家族」などのテーマから紹介する。

 監修者の坂上和弘同館人類研究部・人類史研究グループ長は「最新の科学技術で、個性あるミイラたちの人生がひもとかれた。まだまだ分かっていないことも多いが、古代エジプト文明を考古遺物から楽しんでもらいたい」と話した。入場料は一般・大学生2100円、小・中・高校生600円。来年1月12日まで。