コロンブス像引き倒しを図る、過去の迫害に抗議
中米グアテマラのデモ隊が実施、各国で撤去する動き広がる
中米グアテマラの首都グアテマラ市で12日、デモ隊がイタリア出身の探検家クリストファー・コロンブスの像の引き倒しを図った。デモはコロンブスの米大陸到達の記念日に合わせて行われ、欧州の征服者による過去の先住民迫害に抗議した。
像は1896年にスペインからグアテマラに送られたもので、高さ9メートル、重さは10トンに上る。ソーシャルメディアに投稿された動画では、デモ隊は像の首に縄をくくり付けて引き倒そうとしたが失敗した。
欧州諸国による米大陸征服の先陣を切ったコロンブスの像をめぐっては、反差別運動「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大切だ)」以降、米国など各国で撤去する動きが広がっている。(グアテマラ市ロイター時事)