横綱白鵬が国技館で引退会見「全部出し切った」
優勝45回など20年間で数々の金字塔、年寄「間垣」襲名
大相撲の横綱白鵬(36)=本名白鵬翔、モンゴル出身、宮城野部屋=が1日、東京・両国国技館で引退会見に臨み、「本当に早いような感じがする。全部出し切った」と約20年間の土俵人生を振り返った。
白鵬は右膝の状態が悪く、7月の名古屋場所10日目の取組後に引退を決意したという。同場所では全勝で史上最多となる45回目の優勝。秋場所前に日本相撲協会へ引退の意向を伝える予定だったが、所属部屋の力士に新型コロナウイルス感染者が出た影響で自身も秋場所を全休。場所後の9月27日、協会に引退を申し出た。
白鵬は01年春場所初土俵。大関だった06年夏場所で初優勝を果たし、翌年夏場所後に22歳で横綱に昇進。通算1187勝、幕内通算1093勝など数々の歴代1位記録を持ち、09、10年には歴代最多の年間86勝をマークした。
その一方で、ここ数年は荒っぽい取り口や横綱らしからぬ言動を批判されることも多かった。また、近年は休場が相次ぎ、昨年の11月場所後には横綱審議委員会から「注意」を決議された。
19年9月に日本国籍を取得。前日9月30日の協会理事会で引退と年寄「間垣」の襲名が承認された。