東京オリパラの公式マスコット、人気尻上がり
SNSが語るオリパラ、投稿数は「コロナ」関連が圧倒
東京五輪・パラリンピックが閉幕して1週間。大会期間中のツイッター投稿を分析すると、序盤は見せ場が少なかった公式マスコットが尻上がりに人気を博していったことが分かった。一方、新型コロナウイルスまん延下での開催で、コロナ関連の投稿はオリパラの2倍以上に及んでいた。
インターネット交流サイト(SNS)の分析ツール「ブランドウオッチ」を使い、五輪開会式のあった7月23日からパラリンピックが閉幕した今月5日までのツイートを分析。つぶやきの多かったハッシュタグを比較したところ、1位は「#tokyo2020」で、常に上位につけていた。
日別の順位を30位以下から7位まで一気に押し上げたタグもあった。パラリンピック公式マスコットの「ソメイティ」だ。五輪の「ミライトワ」と共に五輪開会式に姿を見せず、米紙ニューヨーク・タイムズに「控えめな存在」と評されていた。
だが、メダリストに渡される花束「ビクトリーブーケ」にはメダルと同色のマスコットの縫いぐるみが添えられており、大会が進むにつれ注目度が高まったとみられる。パラリンピック閉会式に両者が登場すると、「やっと出番があって良かった」「みんな待ってた」と好意的なツイートで歓迎された。
ハッシュタグランキングの上位を競技名や応援の声が占める中、「#五輪やめて命まもれ」とコロナ禍の開催に批判的な言葉も目立った。オリパラ関連の総投稿数は約1800万件で、7月23日の約200万件をピークに減少。一方、大会中、東京は緊急事態宣言下にあり、コロナ関連投稿は大きな増減もなくつぶやかれ続け、計約3700万件に上った。