南硫黄島近くの二つの新島、片方はほぼ消滅


「福徳岡ノ場」から噴火、気象庁が近海浮遊の軽石を公開

南硫黄島近くの二つの新島、片方はほぼ消滅

小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火で形成された新島=8月16日(海上保安庁提供)

南硫黄島近くの二つの新島、片方はほぼ消滅

小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火で形成された新島。東側がほぼ海没していた=8月26日(海上保安庁提供)

南硫黄島近くの二つの新島、片方はほぼ消滅

小笠原諸島の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火で噴出し、8月22日に気象庁の観測船「啓風丸」が近海で採集した軽石(重さ約5㌔)=8日午後、東京都港区同庁

 気象庁は8日、小笠原諸島・南硫黄島の北東約5キロにある海底火山「福徳岡ノ場(ふくとくおかのば)」が8月13日に噴火し、新島が二つ形成されたが、片方がほぼ消滅したとみられると発表した。噴火で新島が形成されたのは1986年以来だが、当時も短期間で消滅した。

 同庁の中村政道火山活動評価解析官は「噴出物が周囲に大量に積もって島になった後、海没することを繰り返している」との見方を示した。観測船「啓風丸」が8月22日に近海で軽石などの浮遊物を採集しており、重さ約5キロの比較的大きな軽石が公開された。

 衛星観測では、福徳岡ノ場は8月13日に噴火した際、噴煙の高さが最大約1・6キロに達した。噴火は同15日まで続き、その後は衛星で分かるレベルの噴火はない。海上保安庁の航空機観測では、15日に新島が確認され、16日に東西二つとなった後、26日に東側の島がほぼ海没。9月5日の衛星観測でも西側の島(概算面積約0・3平方キロ)しか確認できなかった。

 父島の西方で断続的に噴火している火山島・西之島は、溶岩が海に流れ出るなどして面積が拡大している。